こんにちは。管理人のKENです。
上海のロックダウンが解除されて品薄になっていたカメラが続々と入荷してきましたね。
その中には私が欲しいと持っていたSONYα7Ⅳも含まれており、これを逃したら購入できるのは当分先になると思い、ボーナスを待たずして購入してしまいました。
前も持っていないなりにSONYα7Ⅳのレビューをさせて頂きましたが、今回は実際に使ってみての感想をお伝えします。
前回のレビューは下記になります。
【新作カメラ】SONY α7Ⅳの買うべきか? | PhotoLife (kenphotolife.com)
1.外観や持った時の印象
店頭でよくこのカメラを触っていたので、購入前とさほど印象は変わりませんでしたが、やはり先代機のα7Ⅲと比べるとグリップ部分がでっぱっているので握りやすいと感じました。
またカメラの外観とはほとんど変化はありませんが、ダイヤルや各種ボタンが変更されてました。
特にびっくりした変更は専用に用意されていた露出調整ダイヤルが廃止されていたことです。
ダイヤル自体はデフォルトでは露出調整になりますが、設定から他の機能に割り当てる頃ができるようになっており、私はこのダイヤルにISO感度を割り当てたので、メニューから変更する手間がなくなりました。
さらにカメラの背部のモニターはチルトからバリアングルに変更されているので、自撮りや動画撮影するときにかなり便利になっていました。
いろいろな機能が追加されて、便利になっている反面、ボディが大きくなったのという印象を受けました。
2.カメラメニューの変化
僕が驚いた部分がもう1つありまして、それはカメラメニュー(UI)の変化です。
今までのSony機はCanon機と似たようなUIで、画面上部に目的別の項目があり、それを選択すると詳細項目に移動する形だったのですが、α7Ⅳからは画面左部に目的別の項目があり、そこから詳細項目に移動するようになりました。
このUIはNikon機で見られる形でSonyの前はNikonを愛用していた僕としてはなつかしさを感じました。
メニューUIは変わったとはいえ、内容は変わらないので特に扱いずらさを感じることはありませんでしたが、新たに追加された項目もあるので、覚えるまでは少し苦労するかもしれません。
3.実際に撮影してみて
次に実際に撮影に持って行った感想です。
前述したり、α7Ⅲに比べてボディの大きさはほとんど変わらず、重量自体も数グラムしか変わらないので重さで苦労することはありませんでした。
ちなみに僕の場合は重めのレンズをつけているので、そこそこ重さを感じています。
とりあえず1枚シャッターを切るとそのシャッター音の静寂性に驚きました。
数メートル離れたところからシャッターを切ったら、おそらく聞こえないんじゃないかなと思うぐらい静かです。
操作面では露出補正ダイヤルに他の機能を割り当てができるようになったのがかなりプラスだと思っています。
僕は普段からマニュアルで撮影するのでここにISO感度を割り当てることで露出調整はすべてダイヤルだけで完結できるようになったのでかなり快適な操作性になりました。
写真の仕上がりづくりについてはクリエイティブスタイルが廃止され、クリエイティブルックという機能が追加されました。
クリエイティブスタイルではコントラスト、彩度、シャープネスの3要素を調整して仕上がり調整していましたが、クリエイティブルックではこれまでの3つに加えて、ハイライト、シャドウ、フェード、シャープネスレンジ、明瞭度の5つも加わり、8要素で仕上がりをコントロールできるようになりました。
ネットではこれによってRAW現像がする必要がなくなると言う人もいましたね。
肝心の写真の画質ですが、写りはパッと見た限りはそんなに変わりありません。
鮮明さを比べるためにコップのとって部分を拡大します。
有効画素数はα7Ⅲよりも約1000万画素上がっているので鮮明さについてはα7Ⅳの方が鮮明に写っていると思います。
またα1に搭載されていたアンチダスト機能が搭載されており、設定すれば電源オフ時にシャッターを下ろした状態になるので、レンズ交換時にむき出しになっていたイメージセンサーにゴミが付きにくくなりました。
これで少し躊躇していたレンズ交換もしやすくなりました。
4.使ってみてよかったところ・気になるところ
実際に手にしてみた感想ですが、まずボディのグリップ部分の出っ張りが大きくなっているのでしっかり保持できるようになりました。
そのおかげでしっかり構えやすくなりましたのでブレの写真も減ったように感じました。
またα7Ⅲに比べるとボディ1回り大きくなっているので、どっしりした見た目になりましたが、グリップを握った際の小指が余ってしまうところは変わっていませんでした。
もともとミラーレスカメラのメリットは一眼レフカメラに比べて小型化されたことにあると思うのでこれはしょうがないことかと思います。
これが気になる人は下記のようなリグをつけたりするといいのかと思います。
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外観でいえば、ボタンやダイヤル配置もよくなったのではないかと思います。
前述している露出補正ダイヤルの機能割り当ては特に素晴らしいと思います。
また動画撮影する方は録画開始ボタンがシャッターボタンに近い位置に配置されたので、撮影がしやすくなっていると思います。
ディスプレイモニターもα7Ⅲよりもかなり鮮やかで明るくなったので、明るい屋外でも撮影後の仕上がり確認などがしやすくなったのではないでしょうか。
ここからは気になった点になりますが、前述した追加されたアンチダスト機能については少々問題があるようです。
僕も買ってからこの機能をすぐにオンにして使っていたのですが、初撮影時からすでにゴミの影が写っていました。
シャッターを下ろした状態にしてもゴミの混入は完全に防ぐことはできず、センサーへのゴミの付着はするものだと割り切った方がいいかもしれません。
ちなみにこのシャッターを下ろした状態にするのはシャッターユニット故障を招く可能性があることからSONYとしては推奨していないとのことです。
センサー清掃の場合、1~2千円ぐらいで済みますが、シャッターユニットが故障した場合は数万円するので、故障したことを考えると、使わないほうがいいのかもと思いますが、毎回センサーにゴミがついてそれをフォトショで取り除く作業が発生することを考えたら・・・と思うとどっちがいいというのは難しいですね。
ここは撮影者のスタイルによるのかなと思いますので、お好みの設定でいいかと思います。
ちなみに僕は撮影に持ち出しているときはシャッター閉じをオンにし、閉まっているときはオフにしています。
そしてこれが僕の中で一番気になっているところなのですが、バッテリーを閉じている蓋のロックが外れやすいことです。
僕は街中で写真を撮るときはストラップを首、もしくは肩から掛けてカメラを携帯するのですが、この状態でぶらぶらさせながら歩くとすぐにバッテリーの蓋が外れています。
α7Ⅲではまず起きなかったことなので、最初にこの現象を確認したときはかなり焦りました。
ただ、蓋が外れたからといってバッテリーが落下するということは今のところないのが幸いなところかなと思っています。
この症状については個体差だったりする可能性があるので、1度確認する必要があるかなと思っています。
※こういう症状来たことある方はコメントくれたら助かります!!
もう一つ、性能面で気になるところが連写性能です。
仕様上、両カメラともHi+設定時の連続撮影は10枚/秒となっていますが、α7Ⅳはα7Ⅲよりも遅い気がしています。
僕は撮影時ブラケット撮影を多用するので、毎回連写する形になるのですが、明らかにシャッター音の間隔は遅くなってます。
α7Ⅳになってから有効画素数の増加やクリエイティブルック追加によるパラメータ変更などいろいろ処理する内容が増えていることなどがあるでしょうが、連写性能については低下したような印象です。
5.お勧めできるカメラなの?
全体的な評価ですが、α7Ⅲの性能を底上げした感じのカメラに仕上がっており、カメラの買い替えやランクアップを考えている方にはとても良いカメラなのではないかと感じました。
性能や仕様から写真も動画もどちらもこなさせるオールマイティな機種だと思います。
アンチダスト機能については期待したほどではありませんでしたが、ゴミについては交換レンズ式カメラを使っている上、宿命ではあるのでこれはある程度受け入れる必要があるでしょう。
気になる点はいくつかあげましたが、連写性能を重視される撮影をする方はあまりお勧めはできないかなという印象です。
それ以外はそこまで気になるところはないので、次のカメラを考えているという人はぜひ購入検討をして見て下さい。
※追記
バッテリーカバーロックの緩さを販売店とサービスセンターに直接行って確認しました。
どうやらどの個体もロックについては同じ硬さみたいです。
管理人も他の個体で確認させてもらったのですが、同じでした。
つまり仕様ということだそうなので、バッテリーカバーだけ交換しても同じ硬さのカバーが届くだけかもしれないと思います。
これを回避するにはリグをつけるなどしてバッテリーカバーに服などが当たらないようにするのは良さそうです。